EBM(Electron Beam Melting)
電子ビーム式金属3Dプリンターは、クリーンで制御された環境下で、不純物の混入リスクを最小限に抑える真空で作動します。電子ビームを使用することによる金属粉末へのエネルギー浸透率の高さや、3000w~6000wの高出力エネルギーにより、レーザー方式に比べて高い生産性を有します。Colibrium Additiveは世界に先駆けてEBMを実用化しており、航空機や医療などの分野において既に広く導入が進んでいます。
[特徴]
- 高融点材料の造形
チタン、ニッケルなどの高融点合金の造形が可能。
(航空宇宙産業、医療機器での適用) - 反射性材料の造形
反射率の低さと熱伝導性から、レーザー方式では難しい純銅の造形が可能。 - 後工程の簡素化
パウダーを約700~1,000℃まで予熱することで、仮焼結されたパウダーがサポートの役割を果たす為、部品毎のサポート材は不要。又、Z軸方向への積み上げも可能。ビルドプレートからのワイヤーカットも不要。残留応力が少ないまま造形できるため、造形後の熱処理も不要。



[アプリケーション]
- 整形外科インプラント(人工関節、脊椎インプラント等)
チタン、チタンアルミなど人体親和性の高い金属の造形が可能。 - 航空宇宙産業(航空機エンジン用タービンブレード)
チタンアルミ合金の利用により、ニッケル合金よりも50%軽量化に成功。
鋳造よりも低い生産コストが期待できる。 - 純銅の造形(ヒートシンク、熱交換機、高周波誘導加熱用コイル等)
高導電性、優れた熱伝導率を必要とするアプリケーション。
複雑中空形状を製作し、効率的な冷却も可能。 - 超硬材の造形(歯切り盤に使用される切削工具等)
内部孔形成などの自由な形状設計が可能。


