1.引合い

インフラ系の製品を製造している既存のお客様を訪問。40年前に納入した大型機械が老朽化しており、生産に影響を及ぼしているとの相談を受けた。しかし新規設備を購入する予算はないとのお話であった為、オーバーホール修理工事を提案。興味を持って頂けたのでオーバーホールを担当するメーカーを含めて打合せをすることとなった。

2.打合せ

メーカーと一緒にお客様を訪問、打合せ。オーバーホール工事とは既設機の悪くなっている箇所の部品交換・調整をする工事であり、内部を分解して初めて判明する悪い箇所もあるというリスクがあるが、既設機を流用するので新期設備を購入するよりも大きなコストメリットがある。メーカーの経験も踏まえて、通常考えられる限りの内容を盛り込んで見積を提出することとなった。

3.受注

見積提出後、顧客と価格交渉の末、受注となった。受注後、改めてオーバーホール対応範囲や引取・搬入を含めたスケジュールの確認を行う。

4.引取工事

メーカー工場で分解修理をする為に、既設機の引取工事をメーカーで実施する。引取工事にも立会い、機械が無事に搬出されるのを見届けるのも我々の大事な仕事となる。

5.追加部品

機械の引取をして暫く経過してから、メーカーから緊急の連絡があった。分解の結果、機械の状況が想定以上に悪く、見積範囲外の部品を新規手配する必要があるとのこと。分解しなければ分かりようがなかった箇所なのでメーカーに落ち度があるわけではない。急いでお客様に事情を説明し、一緒にメーカー工場へ出張することとなった。

6.立会い

メーカー工場へ状態を見に行ったところ、新しく手配しないといけない部品が多数あり、追加費用が必要となることをお客様に確認頂いた。新規手配が必要となる部品をメーカー・顧客で確認をしてリストアップ。後日見積を提出することとなった。

7.部品手配・再スケジュール調整

顧客に追加費用の見積を提出し、スケジュールの再調整を行う。予算や生産計画の兼ね合いもありハードな交渉となったが、交渉の末、何とか金額・納期を確定させた。

8.機械完成・納入

新規手配した部品がメーカーに納入し無事に機械のオーバーホールが完了。メーカー工場内での試運転も完了し、無事にお客様の工場に納入も完了して検収となった。40年前に製造されたその機械は生まれ変わり、今も工場で多くの製品を製造している。トラブルがあった時ほどお客様とメーカーの間にいる我々が冷静に状況を判断する必要があり、我々の真価・存在意義が問われることとなる。